ミミズ乾燥粉末で、血管と血液のメンテナンスを〜第17回ダイエット&ビューティーフェア

2018年9月10日〜12日まで東京ビッグサイトにて、「第17回ダイエット&ビューティーフェア」が開催された。この中から、久野 則一氏(新宿マインズタワークリニック院長)の講演「超高齢社会で生き抜く新たな選択肢、血液改善素材 LR末(ミミズ乾燥粉末)」を取り上げる。


血栓症を発症する若者が増えている

久野氏は、生活習慣病などの相談で来院する人々と日々接しているが、やはり健康の鍵は血管と血液にあると考えているという。

現在、日本には6万7000人以上の100歳超えの高齢者がいる。しかしその多くは自立や健康が十分に維持できているわけではない。特に脳梗塞や心筋梗塞で一命を取り留めても体に障害が残り、介助が必要な生活している人も少なくない。

生活習慣病の原因は現代食と運動不足にあり、近年脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓症を発症する若者も増えている。40代で20%、50代で34%、60代で50%、70代ではほぼ全ての人々に血栓症が起きているとされている。

血栓症を防ぐには糖分や脂質、塩分が適正な食事や運動習慣が大切だが、それだけでなくサプリメントの活用も一つの手段だと久野氏は考えているという。

薬剤との相互作用もなく安心

そうした中で、「食用ミミズ乾燥粉末(LR末)」のサプリメントと出会い、脳梗塞で手と口に障害が残り、その後の治療の投薬で肝臓を悪くした知人に、薬品以外の選択肢ということで、試しに勧めてみた。

結果、障害が良くなるなどの効果が見られたため、血栓症や血流障害のある他の患者さんにもLR末を飲んでもらい、その結果を追跡調査するようになったという。

そもそもLR末には血栓を溶解して血流障害を改善する効果があることがこれまでにも多数報告されていた。

そこでクリニックに来院する患者さんで血流障害がある人にLR末を飲んでもらい、頸動脈のエコー検査で頸動脈のプラークを測定した。

結果、ミミズ酵素がプラークを溶かし、厚さが薄くなったり、消失したりするなど動脈硬化を改善する効果があることが複数の追跡調査で示されたという。

また麻痺が起こり、鉛筆が持てない、呂律がスムーズに回らないといった機能障害が残っている人にLR末サプリメントを飲ませたところ、そうした症状が改善するケースも多数報告されたという。

もちろん医薬品治療との併用でサプリメントを摂取してもらっているが、相互作用が見られたケースもなく、安全性が高いことも分かった、と久野氏。

血圧降下、解熱などで古くから利用

ミミズは、人類の歴史よりも遥かに古い、5億年も前から地球に存在し、何度も激変した地球環境を生き抜いてきた強い生命力を持つ。

ミミズは代謝能力が高いため、1日に体重の1/3もの糞を排泄し、1年間に1000倍という繁殖能力も持つ。

LR末の主成分である「ルンブルキロナーゼ」は元宮崎医科大学の副学長により食用赤ミミズから抽出された酵素だが、ミミズは古来より漢方薬として用いられてきた。

また、民間薬としても血圧降下、解熱、鎮痛・疼痛抑制などで長く利用されてきた。


近代医療と代替医療を戦略的に組み合わせる

LR末の主な機能性成分はルンブロキナーゼと考えられているが、ミミズそのものが持つ複雑な構造やパワーについてまだまだ明らかになっていない部分も多く、ルンブルキロナーゼの一次構造も明らかになっていない。

そのため、食用ミミズを特殊な技術で養殖飼育し、自社工場で粉末化したLR末には、ルンブロキナーゼプラスαのパワーがあるのではないか、と久野氏。おそらく、同じく血管を傷つける糖尿病や高血圧症などの患者さんにも勧められるのではないか、と期待を寄せる。

今や、誰もが元気な100歳を目指す時代に突入しているが、そのためにも近代医療と代替医療を戦略的に組み合わせ、定期的な検診と、それに基づいた食事・運動の計画と実行が必要である。

これ加えて、血液の健康状態を考える、血管のメンテナンスをする、ということも考えて欲しいと久野氏はまとめた。



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