中国でもウイグル少数民族の伝統医学で高血圧症やリウマチ、腎臓疾患の治療に使用されており、近年の研究では心疾患への活用やコレステロール低下などの効果も報告されているという。
米国では「血流促進」や「関節痛の緩和」といった表示が許可されており、1日150mg程度の摂取でこれらの効果が得られるという。
他にも、米国では便通効果が期待できカフェインフリーの「タンポポ茶」や、滋養強壮に優れた「人参エキス」などの成分に人気が集まっているという。
理由としては、「オーガニック・ホールフード・無農薬」といったキーワードが全面に打ち出せるためだ。ちなみに中国から米国に原料を輸出する際、米国のFDA(アメリカ食品医薬局)やEPA(環境保護省)は、原料から残留農薬が全く検出されないレベルのもの(=0レベル)を要求してくるという。
そのため栽培段階で極力無農薬で育てること、あるいは農薬が完全に除去される機械で成分をクリーンにした状態でないと、原料や製品を輸出することは難しく、このニーズに応えるためにオーラピュア社も農薬除去の独自技術開発や無農薬による栽培などに力を入れているという。
オリーブ葉エキス、肌の潤い改善などが報告
日本では、まだオリーブ葉エキスやセロリシードはあまり知られていない。しかし、アメリカに輸出できるレベルの高品質な原料であり、中国からの原料輸入であれば、コストパフォーマンスは圧倒的によいため、新たな抗酸化成分、アンチエイジング成分として広めていけるのではないか、とオーロピュア社は期待を寄せる。
オリーブ葉エキスについては、日本で「肌」への効果を検証するヒトモニター試験を行っている。10名以下の小規模試験だが、1日300mgオリーブパウダーエキスの経口摂取(1〜3か月)で、毛穴の目立ちや潤いの改善、ハリ感のUPなどが報告されているという。
オリーブ葉エキスの有効成分であるオレウロペインは、生体内で分解され、ヒドロキシチロソールという成分に変わり、これがさらに体内に長く留まって抗酸化作用を発揮するといったメカニズムも解明されてきている。
日本ではアンチエイジング素材への期待と関心が常に高い。オリーブ葉エキスもセロリシードもそうしたニーズに十分にマッチする成分であるため、今後の普及が期待されるとした。
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