クレアチンはアメリカではすでにBCAAと同様の認知・普及、市場規模があり、オリンピックに出るようなトップアスリートから、一般人でジムなどに日常的に通う「トレーニー」にまで人気がある。
クレアチンは体内でも合成されるアミノ酸の一種で、瞬発力を発揮するのに欠かせない成分である。
一日に必要な摂取量は約2〜3gと微量で、うち半分は体内で合成されるが、残り半分は食事から摂取しなければならず、食材では肉類に含まれるが、必要摂取量を食事から補うのは容易ではない。
限られたプロアスリートのスポーツ原料なのか
日本でもクレアチンを好んで摂取している人たちがいるが、「ボディービルダー」や「プロのアスリート」といった限られたプロアスリートのニッチなスポーツ原料と考えられているようだ。
というのも、これまでクレアチンの効果的な摂取方法として主に「ローディング法」というものが用いられてきたこが関係している。
ローディング法とは、最初の1週間で、1日20gという高容量のクレアチンを摂取し、そのあとは1日2gを毎日継続して摂取することで、運動中の抗疲労・回復、筋損傷の回復を狙う方法である。
プロのアスリートであれば最初の1週間で20g(日)を摂取するというのは可能な範囲だが、一般的には難しい。
「プレワークアウト素材」としてのクレアチン
しかし、最近の研究で、一日3g摂取を28日継続することでも、体内でクレアチン濃度はMAXになり「ローディング法」をしているのと同じように、「運動中の抗疲労・回復、筋損傷の回復効果」を得られることが明らかになっている。
これにより、効率的に筋力を増やしたい高齢者、運動による疲労や筋損傷からスムーズに回復したいトレーニーにこそクレアチンは適切な成分といえる。
クレアチンはアミノ酸やプロテインとは競合しない。もちろんアミノ酸やプロテインと組み合わせてもインパクトがある商品に仕上がる。
いずれにせよ、クレアチンを摂取することでトレーニング効率が出やすい体になるため、スポーツを継続するモチベーションにもなる。
新たなスポーツニュートリション、特に「プレワークアウト素材」としてクレアチンに注目して欲しいとまとめた。
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