運動機能向上については、エネルギー代謝を包括的に支配するタンパク質細胞のAMPKがエゾウコギを摂取するとどのような変化するかについて研究した。
AMPKは運動でも活性し、活性すると代謝が上がったり、脂肪合成が抑制されたりするが、ある種の食品や栄養素を摂取することでも活性することが分かっている。
研究の結果、エゾウコギを摂取することでも運動と同様にAMPK活性が見られた。つまり、エゾウコギで十分な運動ができない高齢者や中高年層の代謝や健康維持に役立つことが考えられた。
脂肪の合成を抑制
抗肥満作用については、脂肪細胞の肥大化に関わるPPARγという細胞の変化に注目した。研究の結果、エゾウコギを摂取するとPPARγの発現が抑制され、脂肪細胞の肥大化が抑制された。
さらに、すでに肥大化している脂肪細胞の分化(増殖する)を抑制したり、脂肪細胞が小型化する変化がみられた。
このようにエゾウコギに脂肪合成の抑制作用があることが確認され、滋養強壮や疲労回復だけでなく抗肥満効果も持つことが考えられた。
健康寿命延伸に不可欠な機能性植物
現在、備前化成では原料を100%エゾウコギとし、有効成分であるエレウテロシドBとEを1.0%以上抗含有させ、さらにイソフラキシジンも規格化した、エゾウコギ100%のエキス粉末「UKOGIN」を開発。
「UKOGIN」にも運動能向上や抗肥満作用効果があることがヒト試験で確認できているという。
「UKOGIN」は粉末であるため、錠剤、カプセル、顆粒、食品添加とさまざまなバリエーションで使えるというメリットがある。
健康寿命延伸に不可欠な「肥満解消」と「運動不足解消」をサポートする優れた機能性植物といえる、とまとめた。
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