桜の花にはフェニルプロパノイド配糖体であるカフェオイルグルコースやフラボノイド配糖体であるケルセチングルコシドといった特有の成分が含まれている。
ヒト臨床試験で、桜の花エキスを1日150mg、8週間摂取してもらい、プラセボ群と比較した結果、桜の花エキスを摂取した群のほうが優位にAGEsとAGEs産生が抑制されることも明らかになっている。
他にも、「メラニン色素産生抑制」「チロシナーゼ活性阻害」「コラーゲン産生促進」など、桜の花エキスの美肌効果が確認できているという。
桜の花エキスは、すでにサプリメントやドリンクでも利用されている。また、大手化粧品メーカーの化粧水やシャンプー&コンディショナーなどにも幅広く利用され、知名度を上げ始めているという。
ブロッコリースプラウトエキス、抗糖化の作用が期待
ブロッコリースプラウトエキスについてはこれまで、大腸がんや乳がん抑制、抗ピロリ菌といった機能性の高い素材と考えられてきた。
しかし、ブロッコリースプライトエキスの摂取で、シミの原因となる「チロシナーゼ活性抑制」や「メラニン生成抑制」の機能があることも確認されているという。
ブロッコリースプラウトエキスも桜の花エキスと同様、AGEs抑制作用が認められ、抗糖化の作用が期待できることが明らかとなっている。
肌の明度が上がり、美白作用も
また、カルボニル化タンパク質生成量についても検討したところ、ブロッコリースプラウトエキスを添加したタンパク質のほうが、カルボニル化が有意に起こらなかった。
ヒトモニター試験(被験者5名)でもブロッコリースプラウトエキスを1日1g、1日3回の摂取で、1ヶ月後に肌の明度を測定する試験を行った。
その結果、被験者全員において、肌の明度が上がり、赤みと黄みが抑制される美白作用が明らかになった。
ブロッコリースプラウトエキスもすでにサプリメントやドリンクとして用いられており、特に海外からのニーズも多く、ミルクやスムージーなどに添加されているケースも増えているという。
桜もブロッコリースプラウトも特に日本人にはイメージの良い素材で、ストーリーも作りやすい。抗糖化や抗カルボニル化、アンチエイジンング関連の商品としてぜひ活用してほしい、とまとめた。
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