すると、鹿児島の特徴なのか、60%以上が「酢」を好む傾向や、女性では「調味料として黒酢を利用する」割合が高いことが分かった。
そして、週に2回以上黒酢飲料を摂取している男性が75%、女性が52%、そして副菜からの食酢の摂取頻度と黒酢飲料の摂取頻度の高い男性において血圧が低いという関係が明らかになった。
副菜(酢の物)の摂取と血圧の関係
また、2018年7月から2019年12月まで垂水市内各地で、計20回にわたる調査において、男性420名、女性371名の合計791名が参加した。
この参加者に、食酢、黒酢の摂取と血圧についてのさらなる調査を行なった。
すると、食酢を用いた副菜(酢の物)の摂取は降圧剤を使用していない男性の血圧(特に上の血圧)と関係していることが見出され、副菜(酢の物)を週に1回以上摂取している男性の血圧はそうでない人と比べて低いという関係が見出された。
これは、副菜を摂取している人の方がカリウムの摂取量が自ずと多くなっていることと関係しているかもしれないという。
黒酢摂取、骨格筋量が多い
さらに細かく調査をすると、酢の摂取(酢の物、飲料)は、週に1度以上の摂取であっても血圧低下との関係性が見出された。
しかし、2017年の調査と同様、男性にのみ有意差が出て、女性には関係性が見えないという結果となった。なぜ、女性の食酢の摂取と血圧の関係が見出せないのか、その原因についてはまだわかっていない。
さらに、2018年度の研究では、黒酢を飲用している人はそうでない人に比べ、骨格筋量が多いという結果も出た。また、骨格筋量が多いことが影響しているのか、黒酢を飲用している人の方が歩行速度が早いという結果も出たという。
この黒酢と骨格筋の関係については引き続き検討・調査が必要とした。
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