生命力が強く、土壌を豊かにする
麻の実は「ヘンプ」ともいわれ、近年ではスーパーフードの一つとして知られている。「麻」の学名はCannabis Sativa(カンナビス サティバ)。
アサ科の植物で一年草、原産地は中央アジア。生命力がとても強く、農薬や化学肥料を使用することなく、約3ヶ月で高さ3〜4mまで成長する。
やせた土地でも十分に育ち、土壌も豊かにする。また葉や実の全て使えるため、環境に優しいことでも知られる。
現在は中央アジアだけでなく世界各地で栽培され、ニューエイジトレーディング社では主にカナダ産のものを利用しているという。
無駄なく全て使える
麻の植物は、無駄なく全てを使えるのが最大の特徴だが、各部位はどのように利用されているのか。
葉は「肥料・飼料・医療品」に、茎は「燃料・紐やロープ・住宅用断熱材・自動車内装材・神事用」に使われている。
また、穂は「医療品・嗜好品」に、種は「食品・化粧品・粉・オイル」などに利用されており、衣食住のトータルで活用。
オーガニック生活の必須アイテムとして人気が高く、未来のバイオマス(生物資源)としても注目されている。
日本でも「麻」は古来より衣食住の全てにおいて活用されていた。また現在でも麻の実(種子)は七味唐辛子の一味としてほとんどの人が日常的に摂取している。
2000年以降、医療大麻で合法化進む
麻の実を食すことについては、栄養価の高さから「薬」のような扱いをされていたという資料も多数残っている。
しかし、戦後の1948年以降GHQによる「大麻取締法」によって大麻の花・穂・葉の使用は一切禁止され、現在日本では「危険植物」と認識されている。
1961年には国際的にも「規制植物」として認定されたが、1970年代から規制緩和を求める声が各国で高まり、1966年にはアメリカのカリフォルニア州で合法化されている。
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