茶葉、5000年前から薬として使用
静岡県焼津市にある株式会社トモニでは、お茶の力を最大限に活かすために、「食べるお茶製品」の開発を数多く手がけている。
有機認証茶葉を使った緑茶ペットボトル、口臭を抑え殺菌効果のある緑茶のど飴、お茶の有効成分であるエピガロカテキンガレード(EGCG)の機能性を高める「特許貝殻焼成カルシウム」を配合した緑茶サプリメントなどが特に人気という。
古来より日本人には「お茶」を飲む習慣がある。日本の食文化に欠かせないものであり、食事から栄養を摂るように、私たちはお茶を飲むことで健康の管理をしているといえる。
また食後だけでなく、二日酔いや寿司などの生物を食べる際など、好んで濃いお茶を飲む。これは日本人が経験上、そして潜在的にお茶に「毒消し」「疲労回復」などの力があることを知っていたからではないか。
実際、茶葉は5000年前から薬として用いられ、日本初のお茶の本「喫茶養生記」にも「養生の仙薬」と記されている。
お茶の持つ「排泄力」や「殺菌力」
お茶の効用としては、胃腸の働きを整える、便秘解消、動脈硬化や心臓病の予防、高血圧の予防、細菌やウイルスによる感染症の予防、虫歯や口臭の予防と改善、ダイエット効果、糖尿病予防、肝臓の保護、疲労回復、美肌効果などがよく知られている。
こうした作用は、いずれもお茶の持つ「排泄力」や「殺菌力」に由来すると考えられている。
そもそも病気とは「病ませて気づかせる」、すなわち誤った生活習慣(ストレス過多や睡眠不足、運動不足など)などを気づかせる現象といえる。
体は本来「正しく食べ」「正しく排泄し」「よく運動し」「よく休む」ことができれば、自然に整っていくように作られている。
とはいえ食事からは、不要なエネルギーや添加物、あるいは有害物質を摂り入れてしまう。そのため、それを溜めずにスムーズに排泄させることが必要になる。
緑茶には豊富な栄養素が多く含まれるだけでなく、特に緑茶の持つ「外に出す力」や「殺菌する力」が、病気の予防や緩和に有用であることが近年の研究でも多数報告されている。
実は、緑茶に含まれる有効成分の70%は水に溶けない不溶性成分のため、多くが体内に取り込めない。
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