HMBCa、筋疲労軽減でヘルスクレーム申請
〜健康博ウェビナー


2020年7月28日(木)、健康博ウェビナーが開催された。この中から、小林香料鰍ノよる講演「小林HMBCaの新エビデンス(筋疲労軽減)と特許のご紹介」を取り上げる。


HMB、ロイシンにより体内合成

HMB(β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸)は、必須アミノ酸であるロイシンの代謝産物で、食事からロイシンを摂取することで、体内合成される。

HMBは、筋肉の合成促進・分解抑制、筋肉の細胞膜の保護や補給をする役割を果たし、「筋肉を作り・守る」働きを担っている。

HMBはロイシンからの生産量はわずか5%しかなく、代謝産物の直接摂取が有効である。

HMBCaはHMBをカルシウムと結合させ粉末化したもので、ロコモやサルコペニア対策だけでなく、スポーツ分野のサプリメント、来年開催が期待されるオリンピック関連素材としても注目されている。

運動に伴う筋肉疲労を軽減

HMBには既に「筋力・筋肉の維持」というエビデンスがある。「筋肉の維持に働きかけ、運動との併用で筋力の維持・低下抑制」で機能性表示食品の届出表示が受理されている(HMBCa1.5g/日)。

これはロコモ対策だけでなく、現在コロナウイルスの拡大によって自粛中の身体機能維持にも有効ではないか、という。

また最新のエビデンスとして「運動に伴う筋肉疲労の軽減」がある。日常生活の中でも簡単な運動や仕事、家事などによって疲労が生じるが、疲労が蓄積すると活動意欲が低下したり、運動継続の妨げになる。

これにより運動の三日坊主や、外出の妨げになることがあるが、HMBCaには筋肉の分解抑制作用と筋肉細胞膜の保護作用があり、運動に伴う筋肉疲労を軽減する機能が報告されているという。

また運動によって関節の可動域が一時的に低下することがあるが、HMBCaの摂取群は摂取していないコントロール群と比較して運動後の関節可動域の低下が優位に軽減されていることも報告されている。

疲労を感じている時は、関節の動きや柔軟性が低下傾向にあることもわかっている。

HMBCaの摂取により、疲労を軽減するだけでなく、疲労の軽減によって運動習慣が継続しやすくなり、運動習慣の継続にもつながるのではないか、という。

「筋力の維持・低下を抑制」でヘルスクレーム申請

現在、小林香料は機能性表示食品への届出を行っている。ヘルスクレームは「筋肉の維持に働きかけ、運動との併用で筋力の維持・低下を抑制、運動に伴う一過性の菌疲労を軽減」と、「運動や身体作業に伴う一過性の筋肉疲労を軽減」の2つで申請を行っているという。

同社は、HMBCaの国内唯一のメーカーで継続的に品質と管理レベルの向上に努めている。

そのため「国内製造」「医薬品製造で培った管理」「不純物除去技術確立」「高品質・安心・安全」の4つをセールスポイントにしてきたという。

しかし、これだけでは差別化につながらないため「国内製造」はそのまま、「医薬品製造で培った管理」については「FSCC 2000認証、アンチドーピング認証」、「不純物除去技術確立」については「特許技術Triple Switch製法」、「高品質・安心・安全」については「area% 99.0%以上」というより具体的な説明を心がけ、新たなシンボルマークを作成したという。



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