髪の老化、最大の原因は活性酸素
鈴木氏は東京医科学研究所で治験をベースに製薬開発に取り組んでいるが、医薬品もサプリメントもそれほど好きではなく、自身もアトピー性皮膚炎や便秘などの不調は食事改善によって克服してきたという。
便秘や皮膚トラブルと同様、髪の悩みを抱える現代人が増えている。ある調査によれば20〜60代の60%が白髪で悩んでいるという。他にも髪の悩みには「うねり、パサつき、艶やハリ・コシの減少」が多く挙げられる。
そもそも髪の毛にトラブルが生じるのは、髪を作る細胞「毛母細胞」が傷つき、機能が衰えるからだ、と鈴木氏。
毛母細胞が傷つくと髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまったり、髪の毛は本来白髪でそれが黒く色がついてから生えるが、そのサイクルが早くなり白髪で生えてしまうなど、ヘアサイクルの乱れによって、髪の毛のコンディションが悪化していくという。
髪のうねりやパサつきも、頭皮が硬く、頭皮とその下にある毛母細胞の血行不良が起こることで毛母細胞の細胞分裂が不十分になり生じる。
しかし毛母細胞を健康に保ち、毛髪サイクルを整えると今白髪になっている毛髪でも黒髪に戻すのは十分可能である。
では毛母細胞の老化はどうしたら防げるのか。確かに頭皮マッサージなどで頭皮を柔らかくするのも良いが、実は毛母細胞も他の細胞と同様、老化の最大の原因は活性酸素によるものだ、と鈴木氏はいう。
活性酸素、腸で最も生じている
人は生きているだけでも呼吸によって活性酸素が生じるが、実は体内で活性酸素が最も生じている場所は「腸」で、全体の90%に相当するという。
腸内環境が劣悪であるほど活性酸素は多く発生し、その活性酸素が身体のあらゆる細胞の老化を早めてしまう。
しかも近年よく知られているように頭部と腸は「脳腸相関」といわれるほど密接に関係しており、腸の状態はダイレクトに頭部に影響を与えることが確認されている。
毛母細胞が活性酸素によって老化してしまいヘアサイクルが乱れてしまうのも、紫外線やヘアカラーなどの外的要因だけでなく、腸内環境が密接に関係しているのではないか、と鈴木氏。
腸をきれいに保つには「汚れの原因になるような食品等を取り込まない」「腸内の不要なものは速やかに排出する」の2つであるが、食事改善をすることで腸内環境をするのは決して容易なことではなく、厳しい節制が必要となる。
水素焼成サンゴ末、活性酸素を除去
しかしここで上手にサプリメントを取り入れる選択肢があるという。鈴木氏が研究している「水素焼成サンゴ末」は、ミネラルの塊ともいえるサンゴに「焼成」という技術で水素をプラスしてそれを粉末にしたもので、サンゴの吸着・排出力と、水素の活性酸素除去作用の相乗効果が期待できる。
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