そこにα-EGを加えるとどうなるか、α-EG高含有純米酒エキスで臨床試験を行った。
α-EG高含有純米酒エキスを12週間、毎日飲用してもらい(100ml/day)、コラーゲン密度スコアを調べた(二重盲検プラセボ比較試験)。
その結果、4週で真皮そのコラーゲン密度がアップしたことが確認され、α-EGの飲用は真皮のコラーゲン密度の増加に寄与する可能性が十分高いことが示唆された。
肥満抑制や腸内環境改善でも有用
また、日本酒製造過程で生まれる酒粕の健康・美容効果にも近年注目が集まっている。その一つが酒粕から誕生したプロファイバー
である。
プロファイバー
とは酒粕を酵素と酵母で再発酵させることにより、体に吸収されない食物繊維やレジスタントプロテインを濃縮する。プロファイバー
は多孔質であるため油の吸着効果も高い。
また不溶性食物繊維の素材であるためpHの低い胃液などでも油吸着効果が発揮できる。これによりプロファイバー
には肥満抑制効果が期待できる。
コレステロール値及び中性脂肪値が基準値を超えた男性9名を対象にプロファイバー
750mg(カプセル)を2ヶ月間継続摂取してもらう試験を行った。
その結果、体重・体脂肪・コレステロール値・中性脂肪のそれぞれが優位に低下した。
この試験により、プロファイバー
には肥満抑制だけでなく、便通改善、腸内環境改善が期待できるのではないかとした。

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