このブレンドと熟成の工程で乳酸菌の数が急速に増大し、さらにここに梅エキスを加えることで抗菌ペプチドが多量に生み出される。
これにより、体内に取り込んだ時にはこのペプチドが口腔内や胃腸内の悪玉ウイルスや腸内の悪玉菌に作用する。
ちなみに、新型コロナウイルスをはじめ、インフルエンザウイルやHIVウイルスなどはエンベロープという薄い膜で出来ている。
しかしこの薄い膜が破られるとウイルスは一瞬で死滅するという特徴がある。乳酸菌発酵エキスにはこのエンベローブを刺すようにして破る力があり、これが一般的な乳酸菌とは異なる働きである。
抗糖化やピロリ菌の殺菌効果なども
実際に、豚コロナウイルスやインフルエンザウイルス、ネコカリシウイルス(ノロウイルスの代替)に対しても乳酸菌発酵エキスを添加した。
その結果、30分以内に99%不活性化でき、昨年12月、奈良県立医科大学との共同研究においても新型コロナウイルスに対しても無害化の効果が確認できた。
人への効果は可能性の段階だが、還元発酵乳酸菌エキスの経口摂取で同様の効果が得られるのでは、と期待しているという。
他にも乳酸菌発酵エキスには機能性成分のサラシアと似た「抗糖化」作用が認められる。
乳酸菌発酵エキスは、口腔内のクレンズ、つまり虫歯菌のミュータンス菌や歯周病菌のジンジバリス菌などに対する殺菌効果、胃がんのリスクとして知られるピロリ菌の殺菌効果なども確認できている。
これにより、マウスケア商品への流用や新しい「アンチエイジング乳酸菌」として注目されている。
今回は既存の乳酸菌発酵エキスに新たにエクオールが添加されたことで、より使いやすいアンチエイジング素材になるのではないかとした。
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