BCAA、筋肉の修復・増強の機能性
〜健康博覧会2021セミナー


2021年1月27日(水)〜29日(金)、東京ビッグサイトにて「健康博覧会2021」が開催された。同展示会セミナーから、アダプトゲン製薬鰍フ講演「BCAAの機能性と可能性」を取り上げる。


BCAA、世界で8000億円以上の市場に

スポーツニュートリションの世界では非常に人気のある成分「BCAA」は世界で8000億円以上の市場に成長しているという。

今ではプロのアスリートだけでなく、日々のコンディショニングに高い意識を持つ一般の人もBCAAに関心を持っている。

アダプトゲン製薬鰍ヘ2020年12月よりBCAAサプリメントの世界的ブランドとして知られる「エクステンド(XTEND)」社から日本独自製品となる「エクステンドBCAA」の製造販売を任され、今後は日本でのBCAAの販売や普及に力を入れていくという。

同社は原料開発を得意とする健康食品、化粧品、医薬部外品、酒類等の受託製造のメーカーで、国内に4つの工場を持つ。

この4つの工場が2018年にアジア初のアンチ・ドーピングのグローバルスタンダードである「インフォームド・チョイス」認証工場に認められたことから、エクステンドブランドのBCAAを日本でも独自で製造販売することになった。

「インフォームド・チョイス」とは、スポーツサプリメントとその製造工場のために世界的に認められた試験と認証プログラムで、世界反ドーピング機関がスポーツで禁止している物質が不注意により混入するリスクを軽減するためにデザインされた仕組みである。

この認証が取れているということは、そこで製造された製品はアスリートにとってより安心・安全・信頼性が高いという証でもあり、そうしたことからエクステンド社からBCAAの製造販売を託されたという。

BCAAを、溶けやすくマイクロカプセル化

今回アダプトゲン製薬が手掛けたのは「エクステンドプロ 日本限定商品」のラインで、日本で一から製品を開発したという。

商品の特徴としては、エクステンドの特徴であるBCAAを3500mgと高配合しただけでなく、日本だけのプレミアム処方としてヨーグルト10Lに相当する乳酸菌(1000億個)を配合。

また、持ち運びに便利な小袋にし、溶けやすく、そのまま口にすることも水に溶かすことも可能な設計に仕上げている。

通常BCAAは溶けにくいが、日本独自の「マイクロカプセル」設計にしたことで、200mlの水でもダマになることがない。

スポーツとは関係のない日常生活での水分補給や、女性・お年寄りなどにも広く愛飲してもらえるオリジナルの商品に仕上げているという。

また、マイクロカプセル化のBCAA3500mgの他に、L-シトルリン1000mg、L-グルタミン500mgと、アミノ酸の合計は5000mgと高配合かつ黄金比で設計。

さらにと乳酸菌FK -23、アミノミネラル(熱中症予防)、クエン酸(疲労回復)も配合し、運動時の筋肉の合成促進・分解抑制だけでなく、仕事、勉強のエネルギーや集中力のサポート、リカバリーにも役立つという。

BCAA、不足すると筋肉が損傷しやすくなる

そもそもほとんどのアミノ酸は摂取され肝臓で代謝されるが、BCAAだけは筋肉で代謝されるという特徴がある。軽い20分程度の運動でも血中のBCAAは20%も減少してしまう。

それだけエネルギー源として使われやすい栄養素だが、必須アミノ酸であるため、意図的に摂取しなければ体内合成できない。

BCAAが不足すると筋肉が損傷しやすくなるだけではない。乳酸の血中濃度が高くなるなど疲労の原因にもなる。

運動前にBCAAを摂取しておくと、乳酸産生抑制(乳酸産生そのものが抑制されるので筋肉痛が起こりにくい)、筋肉痙攣の抑制(運動中に足がつるのを防ぐ)、集中力の向上(トリプトファンなどのアミノ酸の取り込みが抑制されるため、高く集中量がキープできる)などの効果が得られる。さらに就寝前に摂取すると、筋肉の修復にも役立つ。

摂取のタイミングは「いつでもOK」、運動前であれば筋肉痛の予防・疲労の軽減効果、運動中であればパフォーマンスの維持、運動後であれば筋肉の分解抑制や筋肉増強、筋肉修復といった効果が得られる。

アスリートだけでなく、一般の人でも日頃の食事からいかにタンパク質やアミノ酸を摂取することが健康の維持増進に不可欠か知られているようになっている。その選択肢の一つとしてBCAAを積極的に活用してほしいとまとめた。


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