またDNAの酸化を有意に抑える作用も確認されており、これらの報告から認知症予防に役立つ可能性があると考えられている。
UVから肌を守り日焼けを抑える
3つ目が「UVから肌を守り日焼けを抑える」効果。動物実験においてアセロラ果汁はビタミンCよりも紫外線照射による肌の黒化が抑えられることが報告されている。
さらに4つ目は「UVから肌を守りシミをできにくくする」効果。動物実験においてアセロラポリフェノールは紫外線照射による肌の色素沈着を抑制することが確認されており、色素沈着が抑制されることで肌にシミができにくくなると考えられている。
また、動物実験での確認だが「血糖値の上昇を抑制する」効果や「網膜細胞膜保護によるアイケア効果」も確認されている。
天然の酸化防止剤
アセロラの機能としては2つある。1つ目が「高いビタミンCで酸化を防止し褐色に色が変化することを抑制する作用」。つまり天然の酸化防止剤の役割を果たす。
近年は「天然」「ナチュラル」といった訴求が求められることが多いため、天然の酸化防止剤としてアセロラを活用することは商品のグリーンラベル化に役立つ。
2つ目が「柑橘類香気成分の劣化を抑制作用」。アセロラには柑橘類の代表的な香気成分の劣化を抑制する作用がある。
そのため、柑橘類を含むミックスフルーツにアセロラ果汁を添加すると天然ビタミンCの添加と同時に香気成分の風味劣化抑制を助ける。
合成ビタミンCと比べて体内吸収力が高い
アセロラに確認されている数々の健康効果や機能の中でも、アセロラビタミンCが合成ビタミンCに比べて体内吸収力が高い。
アセロラに含まれるポリフェノールは腸管内でビタミンCを取り込むトランスポーターに作用しトランスポーターが増加することで、最大で1.7倍のビタミンCを吸収することがニチレイと健康長寿医療センター研究所の共同研究によって解明された。
このメカニズムにより、アセロラビタミンCは合成のVCと比較しても短時間により多く細胞内に吸収される。
アセロラはビタミンCだけでなく、美容、健康へのイメージが高い天然食材で、健康食品・サプリメント・美容商材とさまざまな利用法があるため、商品開発にぜひ役立てて欲しいとまとめた。
・