その後もビタミンD研究は盛んになり「季節性インフルエンザ」や「肺炎」に対しても、継続的に摂取することで発症を約2割軽減できるといった成果が発表された。
浦島氏が関わった研究では、冬季にビタミンDを摂取することで、季節性インフルエンザの発生率を下げることが確認できた。
気温が低く外で遊ぶことが少ない子供たちにとってビタミンDの豊富な食事やサプリメン、オイルなどを摂取させる事はインフルエンザ予防に有用であることを、国際共同研究として複数の医学誌に発表し認められている。
また、急性気道感染の予防についてもビタミンDの摂取により20%が予防ができるという論文や、風邪やインフルエンザにおいても子どもや老人に関係なくビタミンDの摂取で重症化を防げることを、やはり国際共同研究の研究成果として医学誌に発表されている。
新型コロナ、ビタミンDのヒト試験を開始
浦島氏の専門分野である小児においても、ビタミンDが小児喘息の悪化を予防し、発作を抑制する効果も認められている。
さらに、まだ統計学的な有意差が出せていないが食道がん、胃がん、大腸がんの最初予防にビタミンDの摂取が効果的なのではないか、という研究も行われている。
新型コロナウイルスについてのビタミンDの有効性については、ヒト試験も始まっており、何らかの研究成果がこの秋くらいには出てくるかもしれない、とした。
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