セラミド、40代以降から顕著に減少
セラミドとは人間の肌のいちばん外側にある角質層の細胞間脂質の約50%を構成する、肌の主要な成分である。
セラミドはスフィンゴ脂質と呼ばれる極性物質で、細胞膜の構成成分として生物界に広く存在している。
ヒトにとってのセラミドは肌の天然の保湿因子の役割やバリア機能の役割を果たしており、アレルゲン(抗原)の侵入予防などにも不可欠である。
加齢によって減少することがわかっており、特に40代以降からの減少が顕著であることがよく知られている。
セラミドが失われるとドライスキン、シワ・たるみ、肌荒れといった肌老化の原因にもなる。そのため、特に40代以降からは健やかな肌の維持のためにもセラミドの減少を防ぐことが大切となる。
高品質・低価格、安全性の高い食品由来セラミド
辻製油ではセラミドをとうもろこしから開発することに成功したという。
これまでセラミドといえば高価なものとされ、合成セラミドも開発されているが、合成セラミドは食用には使用できず化粧品にしか使えないというデメリットがあった。
これらのデメリットを解消するため、辻製油ではとうもろこし胚芽を原料にすることで、高品質・低価格で安全性の高い食品由来のセラミドの開発を行った。
他にも、この技術を応用することで辻製油は「米由来」「大豆由来」のセラミドを提供することが可能となった。原料を3種類にすることで、アレルギー表示やGMOのニーズに応えたいという。
水に透明な状態で溶けるセラミド
コーン由来セラミド(他の植物由来セラミド含む)は、グルコシルセラミド含有量95%以上の高純度セラミドである。
セラミドが高含有なだけでなく、遊離脂肪酸を含まない、色素・匂いもほとんどない、食用にも活用でき、工業生産にも対応しているという特徴を持つ。
そもそもグルコシルセラミドは水や油に溶けないという最大のデメリットがある。
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