その結果、藤茶エキス摂取群では1ヶ月で内臓脂肪面積が優位に減少し、摂取2ヶ月、さらに3ヶ月でも減少傾向がみられた。
また、藤茶エキス脂質吸収抑制について、脂質負荷後の血中トリグリセリドを測定する試験では、脂質を摂取した2時間後に、藤茶エキス摂取群はプラセボ群と比較して有意に血中のトリグリセリドの上昇が抑制され、脂肪吸収が抑制されていることが確認できた。
他にも藤茶エキスを投与したアルコール食飼育マウスは、コントロールマウスと比較して肝臓の脂肪蓄積が抑制された。
肝保護作用も期待
こうしたメカニズムについて、藤茶エキスには肝臓のALDH2Tというアルコールが代謝される時にできるアセトアルデヒトを分解する酵素を活性することが分かった。
これにより、CYP2E1という活性酸素を生成する肝機能障害の原因にもなりうる酵素の発生を抑制する作用があることが確認できた。
つまり、藤茶エキスにはアルコールによる肥満や肝機能のダメージを抑制する作用があるといえる。
肝機能保護作用については、ラットのin vivo試験で藤茶エキスには濃度依存的に肝細胞障害抑制作用があることが認められている。
これは藤茶エキス摂取により肝機能のバロメーターであるGOTとGPTが血中上昇しているため。
こうした結果から、藤茶エキスには脂肪の吸収抑制、分解促進のダイエット効果だけでなく、肝保護作用が期待され、機能性表示食品にも十分対応できる。
藤茶の多くの現代人が抱える悩みを解消するニーズに応えられる成分に注目して欲しいとした。
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