そうしたユーザー層の拡大、コロナの影響もあり、ライトスポーツやライトエクササイズを行う層がまだまだ増える見込みがある。
3、相次ぐ新規参入
例えばライザップなどのダイエットサービスや、タニタなどのスポーツ以外の業種がたんぱく質の重要性をあらゆる角度から訴求するようになっている。
これにより2015年ごろからプロテインブームが起こり、SNSでもプロテインを使ったダイエットやプロテインを使ったボデイメイクの情報が拡散、タレントの間でも筋トレブームが続いている。
これまでたんぱく質と関係のなかった業種が新規参入してきていることが、更なる新規ユーザーの獲得と新規市場の拡大に貢献している。
4、大型新商品による商品数急増など
明治、味の素、アサヒグループ食品、山崎パン、日清食品などが大手食品メーカーが発売と同時にベストセラーになるようなプロテイン商品を次々に発表。
プロテインといえば従来はプロテインパウダーばかりであったが、ここ数年スナックからドリンクまで商品のバリエーションが広がり消費者の手に届きやすくなっている。
プロテインブームは世界的に起こっていてまだまだ続くと見込まれるが、当然課題がある。一番の課題は、圧倒的に人気のある乳たんぱくのホエイが世界的原料不足で高騰していること。
そこで大豆由来たんぱく、エンドウ豆由来たんぱく、卵白、昆虫などにも注目し、新たな原料によるたんぱく補給食品を開発することが早急に求められている。
3000億円突破は目前
植物性と動物性のたんぱくをミックスしたものなどにも消費者は注目している。また、商品に含まれるたんぱく質の含有量やクオリティに競争が起こりはじめている。
1食で15g程度のたんぱく質が摂取できるものがスタンダードになりつつあり、しかもたんぱく質の構成にも消費者は目を向け始めている。
これから商品を開発するのであれば、麺類や豆腐、チーズ、菓子類などまだまだ商品数が少ないところで勝負すると良いのではないか。
欧米に比べても日本人のたんぱく質摂取量はまだ少ないため、市場はもっと伸びると予測される。3000億円突破は目前だと話した。
・