日本ハムでも膝関節成分のU型コラーゲンとコンドロイチンの取り扱いがある。
U型コラーゲンについては「鳥の胸骨剣状軟骨由来」のものがある。これはU型コラーゲンペプチドの含有量が30%以上、コンドロイチン硫酸が20%以上含有の規格。
もう一つのU型コラーゲンは豚の気管軟骨由来で、価格を抑えた汎用型素地。こちらもU型コラーゲンペプチドの含有量が25%以上、コンドロイチン硫酸が5%以上含有の規格である。
日本ハムはこの2つのU型コラーゲンペプチドのエビデンスあり、「慢性関節リウマチの患者における腫腸関節の改善検証試験」を行っている。
他にも同社のU型コラーゲンペプチドはラットでの関節炎の発生抑制やウサギ滑膜細胞でヒアルロン酸の合成が促進されるなどのエビデンスがあるという。
さまざまな商品に応用可能
また、コンドロイチン硫酸は2糖ユニットで構成されており、硫酸基の位置や数によりA〜Eに分類される。
ヒトコンドロイチンはAとCユニットで構成されており、豚コンドロイチンと同じユニットであるという。
一方、市販品にも多く含まれている海洋性コンドロイチンはそのほとんどがC、Dユニットか、E単体という構造である。
加齢によりコンドロイチンも膝関節から減少するが、ヒトの場合Aユニットのコンドロイチンの減少が顕著であることがわかっている。
そのため、サプリメントや健康補助食品で補うべきはAユニットのコンドロイチンではないかということが明らかになりつつある。
日本ハムでは42歳〜65歳の膝に軽い違和感のある男女14名に豚由来のコンドロイチン硫酸(P-コンドロイチンNHZ/Aユニット )を1日350mg、3ヶ月間摂取してもらった。
その結果、摂取群はプラセボ群と比較し、階段を登る・降りる・正座するときの違和感が有意に改善されたという。
このように健常者での臨床試験データがあり、臭いの問題もなく溶解性も良好なコンドロイチン素材はさまざまな商品に応用可能なのではないか。もちろん、機能性表示食品にも対応可能であるとした。
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