2、乳化特性
キサンタンガムやグァーガムと比較して乳化しやすく、また乳化後1週間時間が経過しても滑らかさが安定している。
3、気泡安定性
卵白などのタンパク質に増粘多糖類を加えてミキサーで撹拌すると泡が生じホイップクリムのようなボリュームが生まれるが、キサンタンガムやグァーガムと比較しても最もクリーミーでしかも24時間経過してもその泡はほとんど潰れない。
ベタつきや食感向上、官能評価で確認
このような特性を持つアマシードガムを例えば米粉パン生地に添加するとキサンタンガムやグァーガムを添加した米粉パンと比較しても、より軽くベタつきが少なく弾力が小麦レベルのものに改良することが官能評価で確認できた。
またフライの衣をつけるのに使用するバッター液にアマシードガムを添加すると、キサンタンガムを添加してフライにしたもの(コロッケで比較)よりも噛み切りやすさが向上し、歯切れの良い食感が得られる。
ドレッシングに利用する場合は、振ると砕けるくらいのゆるいジュレ状ドレッシングを作ることができ、オイルと分離しない・オイルが底にたまらない・具材と絡まりやすい・食感も楽しめる「新しいジュレドレッシング」を作ることができるという。
食感の改善や形態の安定性向上に貢献
しかも乳化剤表示をする必要がないというメリットもある。アイスクリームに添加するとふわっとして濃厚感が長く持続するという評価が得られた。
また、冷凍たこ焼きに添加した場合は加熱しても保形性が保たれ、とろみも維持できたという。このように、どんな加工食品(アプリケーション)に使用するかによるが、食感の改善や形態の安定性向上に大きく貢献することが期待できる。
しかも他の増粘多糖類との相互作用も確認されている。アプリケーションによって、それぞれの添加量をどれくらいにすれば良いのかなどのアドバイスや受託も可能だと話した。
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