統合医療の一番の壁が西洋医学側からのコンセンサス
2010年1月29日、国が「統合医療プロジェクトチーム」の発足を発表、厚労省内でも専用窓口が設置され、鳩山首相も「統合医療を政府として押し進めたい」と述べている。
国民が「自身で出来る予防(セルフケア)」とは何かを考え、未病の状態を保つ努力が必要という。
しかしながら、統合医療の一番の壁が西洋医学側からのコンセンサスであると鈴木氏は指摘する。医者は医師免許を取るために代替医療を学ぶ必要はない。どうしてもその領域が不勉強になりがち。そのため、代替医療では効果のエビデンスが重要で、そこをおさえなければ統合医療はなかなか進まないと述べる。
近年、科学技術の進歩で、バイオマーカーの発見が可能に
バイオマーカーとは尿や血清中に含まれる生体由来の物質で、生体内の生物学的変化を定量的に把握するための指標となる。バイオマーカーはある特定の疾病や体の状態に相関して量的に変化するため、バイオマーカーの量を測定することで疾病の診断や効率的な治療法の確立などが可能となる。
生体内には数多くのバイオマーカーが含まれているが、近年の科学技術の進歩により、これまで困難だったバイオマーカーの発見や研究が可能になっているという。
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