新しい食材としてのミレット
雑穀エキスパート資格を持つ松見氏は、元ミス・インターナショナル日本代表でもあり、美と食に関するプロフェッショナルとしてさまざまなメディアで雑穀レシピを開発、発表している。
近年はオーガニックやマクロビオティックのブームもあり、雑穀は多くの消費者に知られ注目を集めているが、その理由として、@そもそもヘルシーであり、Aビタミン・ミネラルだけでなく抗酸化物質が多く含まれるため、健康だけでなく美容やアンチエイジングに効果的であることが広く知られるようになったからだという。
近年は雑穀をあえてミレットと呼ぶことでオシャレ感も加わり、従来の「白飯がないから仕方なく変わりに食べる雑穀」というネガティブなイメージも時代とともに薄れ、今は「ミレットという新しい食材」として捉えられている側面もあるのではないかと述べた。
ミレットとしてポピュラーなものにヒエ、キビ、アワなどのイネ科の植物や、近年はソバ、キアヌ、アマランサスなどがあり、これらはいずれも白米より高価な食材となっているため、希少価値やオシャレ感がさらに加わっているようだ。
とくにミシュランに掲載される星付きレストランでもミレットをオシャレで新しい食材として使用する店舗が増えており、ミシュラン常連レストランのカンテサンスやジョエル・ロブションなどのフレンチレストランではヘルシーとガストロノミー(美食)を兼ね備えた食材としてミレットを消費者に提供している。ミレットは栄養面が高いだけでなく、色と香り、風味に独特の特徴があるため、レシピの幅を広げる食材という一面でも活躍しているという。
ミレット、それぞれの食品機能について
黒米(古代米)、赤米(古代米)にはポリフェノール、アントシアニンが豊富に含まれ、抗酸化作用が高い。
大麦には食物繊維が豊富に含まれており、血糖値上昇抑制作用が期待できる。アワも食物繊維が豊富で脂質代謝改善機能が強い。
キビにはマグネシウムや鉄分も豊富に含まれていて善玉コレステロールである血中の高密度リポタンパク質を高める効果があるといわれている。
ハトムギは中国でも古くから漢方として用いられ、利尿作用や解毒作用が高いとされている。化粧品に使われることも多く、皮膚の保湿効果や美肌高価も期待できる。
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