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2023.12.14ホタテ由来プラズマローゲン

特徴的な構造を持つホタテ由来のリン脂質。脳機能や睡眠の質を改善するといった発見が次々と明らかに。

プラズマローゲンは特徴的な化学構造を持つ脂質で、1990年代にアルツハイマー型認知症(AD)患者の脳内で著しく減少していることが報告されました。ビニルエーテル結合という構造を有するこの脂質は、人体では脳、心臓、筋肉といった活発に稼働する部分に多く含まれます。強い抗酸化作用を有し、細胞膜流動性を高めると考えられている事から現在も様々な研究が進んでいて、アルツハイマー型認知症や記憶力の改善、睡眠の質の改善、活力の改善などの機能性が研究報告されています。

プラズマローゲンはDHAやEPAと共にホタテに多く含まれています。特に未利用資源として応用が期待されていたホタテのヒモから抽出することで、環境にも配慮した原料として機能性表示食品にも配合されています。

2009年Woodらは、AD患者の血中プラズマローゲン量と症状の進行に関連があることを報告しました。プラズマローゲンが健常者に比べ同等~75%のADは1年後症状が進行しないのに対し、75%以下のADは症状が進行することを確認し血中プラズマローゲンの重要性を示しました。また、2010年Miyazawaらは、動物実験でプラズマローゲンの経口投与により、アミロイドβにより引き起こされる空間認知能力の低下を有意に抑制することを報告しています。Fujinoらは2017年にプラズマローゲンが軽度認知症患者のWMS-Rを有意に改善すること、さらに2019年にはヒト試験で経口投与したプラズマローゲンが血中に移行することを明らかにしました。2022年にはLewisらが認知症の症例報告を行い、他の研究でもうつ症状の改善や集中力の向上など様々な論文が継続して報告されています。

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