腸内細菌叢のバランスを整え、悪玉菌の増殖を抑制。免疫力の向上に貢献
乳酸菌とは、乳酸やブドウ糖を利用して増殖し、その過程で多量の乳酸をつくる菌の総称です。人間の腸内には、約100種100兆個以上の菌がおり、体に良い働きをする「善玉菌」と体に悪い働きをする「悪玉菌」の2種類に大別されます。悪玉菌が増えるとたんぱく質の分解が不十分になり、血液が汚れ、様々な病気の原因になります。乳酸菌は善玉菌の一種であり、体の中の腐敗菌や病原菌などの悪玉菌の増殖を抑制する有効な物質として注目されています。
乳酸菌の働きとして知られている作用には以下のようなものがあります。
1)腸のぜん動運動の促進、2)腸内菌叢バランスの調整、3)有害菌繁殖の抑制、4)免疫機能の向上、5)老化防止
近年、アレルギー疾患やウィルス性の疾病が急増していますが、その要因の一つとして昔と比較してヒトの腸内の悪玉菌が増え、免疫力が低下したことが挙げられます。健康な生活を維持するためには、腸内の細菌バランスに気を付け、乳酸菌をはじめとする善玉菌の増殖しやすい腸内環境を作ることが大切です。