特定非営利活動法人

HOME > 食品の機能性・学術報告 > ブルーベリー

2013.11.11ブルーベリー

視覚領域や脳機能に関与。100以上の食材中、最も高い抗酸化力

ブルーベリーの有効成分は青紫色のアントシアニン色素。ブルーベリーは世界に150種類(野生種、栽培種含む)ほどあるといわれます。中でも、スウェーデンなど北欧産の野生ブルーベリーはアントシアニン色素の含有が高いといわれます。

米農務省(USDA)が行った研究で、野菜、果物、シリアル、ナッツ、スパイスなど100種以上の食材について抗酸化成分の含有量を調べたところ、各種ブルーベリー(ワイルドブルーベリー、ブラックベリー)が上位を占めることが判りました。USDAでは、ブルーベリーがコレステロール低下にも関与していることも報告しています。

イタリアやフランスではブルーベリーエキスを視覚機能の医薬品素材として認可、視覚の明暗順応が高まるとしています。 人の眼の網膜にあるロドプシン(色素体)は、外界の光の刺激を脳に伝えますが、ロドプシンは目を使うたびに分解されます。アントシアニン色素はロドプシンの再合成作用の活性化を促すとされています。
ウサギにアントシアニン色素を静脈注射したところ、約10分ほどで再合成が促進され、視覚機能の改善がみられたという報告もあります。

2002年Society for Neuroscienceアニュアルミーティングでは、タフツ大学の研究グループが、老化を起こしたラットに生ブルーベリーをヒトで1カップに当たる量を毎日、2ヶ月間与えたところ、脳の海馬(記憶機能に関係する部位)の細胞新生率が増大したことが分かったとし、記憶機能への関与を報告しています。

他にも、National Institute on Aging(NIA)が行った研究で、若いラットを2グループに分け、1グループには2%のブルーベリーエキスを配合したエサ を与え、また別のグループにはエキスを配合しないエサを与え、2~3ヵ月後に迷路テストを行ったところ、ブルーベリーエキス・グループの方がテスト 結果が良かったという報告もあります。

最近の投稿

「食」のトピックス 2024.12.2

遺伝子発現解析技術を利用した食品成分の安全性評価

「食」のトピックス 2024.11.18

栄養・機能性飲料のグローバルトレンド

「食」のトピックス 2024.11.11

食による免疫調節と腸内細菌

「食」のトピックス 2024.11.5

地域住民におけるDHA・EPA、アラキドン酸摂取量と認知機能の関連

「食」のトピックス 2024.10.21

大豆のはたらき〜人と地球を健康に〜

カテゴリー

ページトップへ