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2013.11.11高麗人参

食欲不振から滋養強壮まで幅広い効用。主要活性成分はジンセノサイド、多くの研究報告

米国の代替医療で、イチョウ葉やガーリックと共に医療従事者から一目置かれている高麗人参。中国最古の医学書でも紹介され、食欲不振から滋養強壮まで幅広い効能で愛用者も多く、その有効性は長い歴史の検証の中で証明されています。

高麗人参の効能の主体はサポニンで、インシュリンの分泌促進、食欲増進、胃潰瘍や高血圧の改善、虚弱体質の改善など幅広い効用が知られています。

高麗人参は、中国、ロシア、北朝鮮、日本、北米の特定地域などに生育し、収穫までに4~6年を要するといわれます。生育中は土壌の養分を十分に吸い取るため、採取後10年ほど、畑は高麗人参の栽培に適さなくなるとわれます。

高麗人参は10種類ほどあり、強壮・回復などに使われるものでは、アメリカ産(Panax quinquefolium)、コリア/中国産(Panax ginseng)、シベリア産(Eleutherococcus senticosis)が知られます。

高麗人参には、ビタミンA、B6、亜鉛などが含まれています。主要活性成分と考えられているのが、ジンセノサイド(ginsenosides)と呼ばれる、トリテルペンサポニンのミックス。これらが働いて、高麗人参の「ストレスによる影響を抑え、体力や免疫力を回復する」効果を発揮するとされています。
例えば、2つの主なginsenoisides、Rb1とRg1は、中枢神経組織を刺激し体の機能のバランスをはかるといいます。一般的に高麗人参の根は、Rg1、Rc、Rd、Rb1、Rb2、Rb0のginsenosidesを2~3%含んでいるといいます。

この50年間で、高麗人参をテーマにした研究は膨大な数に上ります。これまでに、がん予防効果(1993年、95年、98年)、糖尿病に対する影響(1995年)、HIV感染患者の免疫システムに対する長期の効果(1994年、97年)、心血管系疾患への影響(1992年)、肝細胞毒素治療(1987年)、インフルエンザワクチンへの免疫反応を高める効果(1996年)、高血圧症患者の血圧への影響(1998年)、重症の呼吸器系疾患への効果(1995年)などが報告されています。

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