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2013.11.11アルファリポ酸

ビタミンCやEを上回る強力な抗酸化作用。有害ミネラルを排出するキレート効果も

ビタミンCやEを上回る強力な抗酸化作用で話題のアルファリポ酸。1951年に、クレブス回路の中で、エネルギー生成に関わる酵素としての役割が発見、ビタミンBを補佐して、エネルギーを生み出すという重要な働きを行うことが判りました。1980年代に入ると、さらに研究が進み、その抗酸化能はC・Eの400倍ともいわれ注目が集まります。

アルファリポ酸は体内でジヒドロリポ酸に転換されますが、大きな特徴は、水溶性であり脂溶性でもあるという点です。そのため、水や脂質で構成されるさまざまな体内組織に入り込み、抗酸化作用を発揮するといわれています。

アルファリポ酸研究の権威であるカリフォルニア大学バークレー校のレスター・パッカー博士は、アルファリポ酸のもつ抗酸化ネットワークという重要な役割を明らかにしています。これは、失効したビタミンC、E、グルタチオン、補酵素Q10などの抗酸化物質を再利用し、代謝寿命を伸ばすというものです。

アルファリポ酸の有用性については、糖代謝を促進することからダイエット効果が注目されていますが、糖尿病患者の神経障害に伴う症状の治療に高い有効性を発揮することも報告されています。

糖尿病患者74人を対象にした研究では、アルファリポ酸600mg/日以上を摂取した患者の血糖値が目立って低下したことが報告されています。また、糖尿病の合併症である心臓病の危険性が、アルファリポ酸800mg/日を4ヶ月間投与したところ改善したという報告もあります。ドイツでは、既に、糖尿病の合併症治療として処方されているといわれます。他にも、高い抗酸化能により、高齢者の脳機能を高めるということも報告されています。

また、アルファリポ酸は硫黄を含むため、水銀や砒素、カドミウム、アルミニウム、鉛などの有害ミネラルを包み込み、体外へ排出するキレート効果があるといわれています。 アルファリポ酸は体内でも生成されますが、ごくわずかな量のため、ほうれん草や肝、イースト、サプリメントなどの供給源から摂取することが望ましいとされています。

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