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2013.11.11オリゴ糖

ビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える。生活習慣病対策の機能性素材として期待

「おなかにやさしい」、「おなかの調子を整える」などの機能性表示で、腸内環境の改善をおこなう素材としてオリゴ糖類は特定保健用食品にも数多く登場しています。オリゴ糖はブドウ糖や果糖などの単糖が数個結合したもので、代表的なものでは、フラクトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖などがあります。

当初、虫歯にならない甘味料として開発されたフラクトオリゴ糖(原料:ショ糖)は、その後、腸内細菌研究の第一人者として知られる光岡知足氏によりビフィズス菌の増殖活性に優れていることが確認され、腸内細菌叢の改善に役立つ機能性素材として注目を集めました。

また、大豆オリゴ糖や乳果オリゴ糖など、その他のオリゴ糖についても、胃や小腸で消化されず大腸まで届き、ビフィズス菌の餌となって、腸内環境の整備に役立つことが確認され、そうしたオリゴ糖の役割は0-157が日本中で猛威を振るった際、抵抗力を高める機能性素材として再認識されるところとなりました。

オリゴ糖は、便秘解消、肥満や老化防止、さらに動脈硬化予防などで有用な素材として、日本ばかりか世界的にも注目されていますが、今後そうした生活習慣病対策の機能性素材として幅広い食品への応用化が期待されています。

代表的なオリゴ糖には以下のようなものがあります。

△フラクトオリゴ糖(原料:ショ糖)/△大豆オリゴ糖(原料:大豆)/△乳果オリゴ糖(原料:ショ糖と砂糖)/△ラフィノース(原料:ビート糖蜜)/△ガラクトオリゴ糖(原料:乳糖)/△キシロオリゴ糖(原料:トウモロコシ)—など。

(参考:インタビュー 東大名誉教授 光岡知足 >「オリゴ糖で抵抗力のある身体作りを」)

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