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2017.5.31パンジー

潰瘍の緩和など古くから様々な症状に使用。摂り過ぎで皮膚のかゆみ、湿疹、下痢なども

パンジー(Viola tricolor)の花の三色、パープル、白、黄色は記憶、愛情、思い出を意味し、離れた恋人の心を癒す花として愛されています。

そうした意味で、パンジーは別名Heartsease(心の安らぎ)とも呼ばれます。他にも、Filed Pansy、Johnny-Jump-up、Jupiter、ladies’ delightなど多くの名前を持っています。

パンジーは、ヨーロッパ、北アフリカ、温暖なアジア地域が原産ですが、現在は広い地域で栽培されています。

3月から9月にかけて可憐な花を咲かせ、殆どの部分が薬用となります。

古くから様々な症状に使用されてきましたが、1597年John Gerald’s Herballには「幼児のひきつけに有効」と記載されています。

また、胸部や肺の抗炎症、潰瘍などの緩和でも評判が高く、アメリカの薬局方にもリストアップされています。

現在では主に、皮膚、肺、泌尿器官の不調に用いられており、民間療法では、お茶として解熱、下剤、鎮静剤、排痰剤などに使用、また、体の解毒や浄血にも利用されています。

パンジーの主成分は、フラボノイド(ルチンなど)、サリチル酸メチル、ガム、樹脂、サポニンなど。抗炎症作用の働きで、呼吸器官ではぜいぜいする咳を鎮め、粘膜の炎症を和らげるため痰を取り除くとされています。

また、皮膚組織の腫れやかゆみを抑えるとして、にきびや皮膚炎の軽減にも用いられています。

この他、パンジーには、フラボノイドのルチンが最大23%含まれているといわれ、これが緑内障の軽減に有効性を発揮するとされています。パンジーは通常の緑内障治療薬と併用すると、眼圧を低下させる働きを示すといわれています。

パンジーの摂取で、重篤な副作用は報告されていませんが、皮膚のかゆみ、息切れ、湿疹、下痢などが出る場合もあるとされています。

パンジーの使用では、アレルギー患者や妊婦、授乳中の母親、その他心臓病や血管系疾患者は使用を避けるか、使用前に必ず医師に相談することが勧められます。

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