2026年2月16日(月)より食品開発展オンラインが開催されている。この中から、大阪ガスケミカル株式会社による「食欲マネジメント」を体感できるダイエット素材「ケトン体(D-BHB)の紹介」を取り上げる。
大阪ガスケミカル株式会社
大阪ガスケミカル株式会社が展開する、天然由来のケトン体(D-BHB)について、「食欲マネジメントができる」「体感値が高い」といった声が使用者からすでに寄せられており、好評を博しているという。日本ではまだ馴染みの薄い「ケトン体」だが、欧米では巨大な市場を形成している。ここでは、次世代のダイエット・健康素材として注目を集めるケトン体の驚くべき「体感性」と、その科学的根拠について語った内容について同社の井上氏が解説。
ケトン体を摂取することで大きく4つのメリットがあるという。「食欲マネジメント」「睡眠改善(起床時のスッキリ感)「持久力系スポーツのスタミナ持続」「集中力の回復」の4つだ。中でも「食欲マネジメント」についてはその有効性が非常に期待されているという。そもそも「食欲マネジメント」とは何か。ダイエットにおいて最大の敵は「食欲」であるが、ケトン体原料の最大の特徴は、この「空腹をコントロール」する点にあるという。実際、空腹を感じた時にケトン体を摂取することで間食が抑えられた、夕食前に摂取することでおかわりをしなくなった、食後のデザートが不要になった、といった具体的な声が聞かれると報告。従来のダイエット素材は、食物繊維のように「胃の中で膨らんで満腹感を得る」物理的なアプローチが多く見られたが、ケトン体のアプローチは全く異なる。なぜケトン体で食欲が抑えられるのか。そのヒントは、2023年1月にオックスフォード大学から発表された論文にある。
摂取されたケトン体は、体内のアミノ酸の一種であるフェニルアラニンと結合し、「BHB-フェニルアラニン」という物質に変化する。これが脳や神経系に働きかけ、食欲を抑制する可能性が示唆されているのだ。マウスを用いた試験では、摂取によって食事摂取量が顕著に減少し、14日間の反復投与でも体重の増加が抑制されるという結果が出ている。
ケトン体の効果は単なる「体感」に留まらない。ヒトを対象とした12週間の臨床試験において、明らかなダイエット効果が確認されている。試験では、ケトン体を1日2.9g含む飲料を12週間摂取。その結果、運動や食事の指定を一切行わなかったにもかかわらず、内臓脂肪面積が有意に減少したことが報告された。45歳男性の例では、CTスキャン画像で確認できる赤い部分(内臓脂肪)が、試験前後で劇的に減少していることが視覚的にも証明されている。
さらに興味深いのは、摂取量を約半分の1.5gに減らした試験でも、2.9g摂取時とほぼ同等の内臓脂肪減少効果が得られた点だ。血中のケトン体濃度も上昇しており、脂肪燃焼が促進されていることがデータとして示された。
これらの結果を用いて、現在、2.9g配合での機能性表示食品の届出はすでに受理されており、今後はさらに少量(1.5g)での申請も準備が進められている。
そもそもケトン体とは、本来私たちの体内で作られるエネルギー物質である。通常、体は糖質をエネルギー源としているが、糖質制限や断食(ファスティング)によって糖が枯渇すると、蓄えられた体脂肪が肝臓で分解され「ケトン体」へと変わる。これがいわゆる「第2のエネルギー」だ。これまで、このケトン体の恩恵を受けるには、過酷な糖質制限や絶食が必要であった。しかし、大阪ガスケミカルが開発した原料により「普段通りの食事をしながら、飲むだけでケトン体を直接補給する」というスタイルが可能になったのである。世界に目を向けると、アメリカではすでにケトン体サプリメントは一般的でマーケットは大きい。ただ、その多くは化石燃料から化学合成で作られたものだ。それに対し、大阪ガスケミカルは、砂糖を原料に「ハロモナス菌」を用いた発酵法によって、ケトン体の量産化に成功した。原料に天然由来原料(砂糖)を使用しているため安全性が高く、加熱に強いという品質特徴もある。またMCTオイルのような油分ではなく、有機酸(酸の一種)であるため、お腹を下しにくく、効率よく血中濃度を上げることができる。
しかもケトン体の可能性は「痩せる」だけではない。1.5g〜2.9gの継続摂取により、「起床時の眠気」や「スッキリとした目覚め」が有意に改善されることがデータで示されている。「睡眠の質向上」を目的とした機能性表示食品としての活用も期待されている。また、ラットを用いた試験では、持久系運動の継続時間が向上したほか、短距離ダッシュを繰り返すような瞬発的な運動(シャトルラン等)において、パフォーマンスが60%も改善するという驚異的な結果が得られた。アスリートやスポーツ愛好家向けの「スポーツニュートリション」分野でも大きな注目を集めている。 「食欲マネジメント」「内臓脂肪減少」「睡眠改善」「運動サポート」。 これほど多岐にわたる機能を持ちながら、高い体感性を備えた素材は稀有だ。大阪ガスケミカルのケトン体原料は、現在、飲料用の液体タイプと、サプリメント・粉末飲料用の粉末タイプの両方で供給されている。機能性表示食品の受理実績もあり、メーカーにとっても製品化しやすい環境が整っている。我慢するダイエットから、賢くマネジメントするダイエットへ。ケトン体が、日本の健康・美容市場に新たなスタンダードとして市場を形成していくのではないか、とまとめた。

