化学療法の効果が少なかった前立腺がん、修飾米ぬかアラビノキシランの摂取により腫瘍がやや退縮、凍結手術を行った。また、射精機能の回復と再発防止にも作用。
1995年7月、カリフォルニア州Drew大学病院にて前立腺がんと診断され、2種類の化学療法剤による治療を始めた。8月25日の検査ではGleasonスコアは9であり、化学療法剤の効果は少なかった。その後、化学療法を継続したが顕著な改善は認められず、1996年1月より修飾米ぬかアラビノキシランを3g/日(1g/1回)摂取。1996年4月1日凍結手術を行なった。ただしホルモン療法は行なわなかった。1996年11月10日、射精機能の回復を見た。約1年間の修飾米ぬかアラビノキシランの摂取によりNK活性は上昇し、腫瘍マーカーであるPSAレベルを見る限り再発の兆候は認められない。
化学療法剤の効果が期待できないことが明らかになった後、修飾米ぬかアラビノキシランの摂取を始めた。摂取を始めて3ケ月後、腫瘍がやや退縮したため凍結手術による腫瘍の破壊が可能となった。また、早期に射精機能が回復したことにも何らかの影響を与えているものと推察される。修飾米ぬかアラビノキシランの摂取によりNK活性が高く維持されており、再発防止と腫瘍の退縮にも作用しているものと考えられる。