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No.35肺がんの患者(67歳女性)が、修飾米ぬかアラビノキシランを摂取した症例

患者基本情報

疾病:
  • 転移性がん
  • 肺がん・肺腺がん
  • 年齢:67歳
  • 性別:男性

病歴と治療歴

1996年8月、体重が激減し、咳がひどく大量にたんが分泌されることからH病院の呼吸器外科に来院した。検査の結果、肺がんと肺結核の合併症と診断された。抗生物質の投与による結核の治療を優先して行った後、10月より結核の治療と平行して放射線による肺がんの治療も開始した。結核の治療に目処がついた同年12月、右肺下部約1/2を切除し腫瘍を摘出した。その後、放射線治療を行った後、1997年1月に退院した。退院5ヶ月後の6月に入って右胸部に痛みを覚え、H病院に再び来院し検査の結果、多発性骨転移が発見された。右胸部肋骨を中心に全身の骨に広く転移が認められた。鎮痛剤であるモルヒネの投与に合わせて修飾米ぬかアラビノキシランを1日3g摂取してもらった。摂取後約6ヶ月目から痛みが軽減し、モルヒネの投与量を徐々に減らすことができた。そして、1998年6月に入ってモルヒネの投与を中止したが胸部の痛みは感じなくなった。腫瘍マーカーは修飾米ぬかアラビノキシラン摂取開始時の1997年6月には16.8であったが12月には7.6となり、1998年6月には6.7に低下した。骨シンチグラムによる検査においても著しい改善がみられ、明らかに骨に転移した腫瘍は退縮していることが確認された。

修飾米ぬかアラビノキシランの摂取により感じた変化

摂取開始1ヶ月後から何となく右胸の痛みの質が変わり始め、6ヶ月後には明らかに痛みが和らいだ。脱力感が軽くなり、闘病の意欲が高まった。

修飾米ぬかアラビノキシランの評価

全身の骨に腫瘍が転移した多発性骨転移は現代医学では有効な治療法がない。本ケースは修飾米ぬかアラビノキシランとモルヒネのみの治療であった。修飾米ぬかアラビノキシランの免疫強化作用により急速に進行していた腫瘍の転移が徐々にゆるやかになり、次第に縮小してきたものと考える。1998年6月現在、腫瘍マーカーは未だ正常域に入っていないが、今後修飾米ぬかアラビノキシランを継続して摂取することにより、更に改善が進み、寛解が得られるものと考える。また、ほぼ同様のケースで77歳の女性についての治療を行っているが本症例と同様の経過をたどり、骨への転移が減少し、痛みも軽減されている。

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