海藻のヌルヌル成分に長寿の秘訣。血圧上昇抑制や抗ウイルス・抗菌作用など多岐にわたる効用
日本人は、魚介類や海藻などを伝統的に摂ってきましたが、こうした海産物に長寿の秘訣があることがさまざまな研究で示唆されています。中でも、海藻は血圧上昇抑制や抗ウイルス・抗菌作用など多岐にわたり、生活習慣病の予防・改善に有用であると期待されています。
古来より、食用とされてきた海藻には、褐藻類、緑藻類、紅藻類などがあります。このうち、褐藻類のコンブ・ワカメ・モズクなどのヌルヌルの部分は主にフコイダンと呼ばれる硫酸化多糖で構成されています。フコイダンは、主成分が硫酸化フコースである糖鎖の総称ですが、さまざまな生理活性があり、疾患予防の健食素材としても応用化が進んでいます。
フコイダンの主な作用としては、コレステロール上昇抑制、抗潰瘍・抗がん作用、血圧上昇抑制、抗ウイルス・抗菌作用、抗ピロリ菌、抗炎、抗アレルギー作用、肝機能向上、便通促進、保湿等などがあります。また、抗エイズ作用についても期待されています。