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2013.11.11カルシウム

骨や歯の形成に必要な栄養素、焼成カルシウムに、抗菌、防カビ、抗ウイルス作用

無機カルシウムは、人体内で最も量の多いミネラルであり、その99%は骨および歯に存在し、残り少量のカルシウムは、血液凝固や心臓の機能、筋収縮などに関与しています。

長期に渡ってカルシウムの摂取量や吸収量が不足すると骨粗しょう症を引き起こすことから、一食あたりにカルシウム210~600mg配合した厚生労働省所管の栄養機能食品は、カルシウムが『骨や歯の形成に必要な栄養素です』と表示することが許可されており、くる病、骨軟化症、低カルシウム血症、骨粗しょう症の治療に対してヒトでの有効性が報告されています。

カルシウムは食品工業的には貝殻、骨粉、珊瑚、卵殻等を原料として生産されていますが、このカルシウムを高温下に一定時間曝した焼成カルシウム(酸化カルシウム)には、生体に必須の栄養素としての機能に加え、①殺菌、抗菌、防カビ、抗ウイルス作用、②鮮度保持作用、③防臭、防虫作用、④水質、土壌改善作用等々が期待できることが多くの研究から明らかにされています。

さらに、焼成カルシウム(酸化カルシウム)は水と接触すると発熱することから、より安全な水酸化カルシウムに転換した焼成カルシウムが帆立貝から開発され、天然の食品添加物として利用され始めています。

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