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2013.11.11プロポリス

「第50回日本癌学会総会」の発表から日本で効能認知高まる。天然の抗生物質として東欧諸国などで民間伝承的に愛用

プロポリスはミツバチが植物の花粉や樹木の樹皮などから採取した物質とミツバチの分泌物を混ぜ合わせたもので、東欧諸国では古くから抗菌、消炎・鎮痛作用などに優れた天然の抗生物質として民間伝承的に用いられてきました。 形状は暗褐色のワックス状で、ブラジルが主な生産地です。現在、日本で流通しているプロポリス製品はアルコールによる抽出法が大半を占めています。

プロポリスの主な有効成分はフラボノイドで、これまでに以下のような有用性が報告されています。 1)抗炎症・鎮痛作用、2)抗真菌作用、3)抗腫瘍作用、4)抗ウィルス作用、5)抗酸化作用、6)肝保護作用、7)抗糖尿病作用、8)抵放射線防御作用、9)抗喘息作用、7)毛細血管強化作用–など。

プロポリスが日本に登場するきっかけとなったのは1985年に名古屋で開催された国際養蜂会議・アピモンデアといわれています。アピモンデアは養蜂産物の有用性についての情報交流の場として設けられたもので、第1回目は1897年のブリュッセルで開催され、100余年の歴史があります。

プロポリスの有用性については、1991年9月に開催された「第50回日本癌学会総会」で松野哲也氏(国立予防衛生研)がプロポリスからクロレダン系ジテルペンなど3つの抗がん物質を発見したと発表し、このことがきっかけになり日本にプロポリスブームが到来しました。その後も、(株)林原がプロポリスのエタノール抽出物からマクロファージ活性・抗菌性などの顕著な効果を発見するなど、日本での研究が盛んに行われるようになり、現在までにおよそ300社が健康食品を上市、年々市場は拡大の一途を辿っています。

現在、日本のプロポリス製品は主にブラジル産のプロポリスが原料として用いられ、アルコール、ミセル化、水、超臨界といったエキス抽出法により製品化が行われています。

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