排便時に違和感を感じ、便に血の混入が認められた為、1997年3月にK市中央病院で診断を受けた。内視鏡検査を行った結果、多数のポリープが発見された。組織診ではクラス3で良性であるが、サイズの大きいものについては、悪性化する可能性が大きいと言われたが特別な治療は行わずに2年後の平成11年3月に再び内視鏡検査を行った。検査の結果、ポリープはクラス5で組織診で悪性腫瘍と診断された。即刻手術を行うよう勧められたがQOLを考え、手術を拒否して4月27日当医院に来院した。当院においては半断食を導入とする食療法に免疫強化の目的で、修飾米ぬかアラビノキシランを1日4g、また血液状態改善の目的で、植物性酵素食品を1日6錠加えた。2ヶ月半後の7月12日に内視鏡検査を行った結果、ポリープはクラス3で全て良性と診断された。ポリープ自体のサイズも縮小していた。
悪性の大腸腫瘍が食事療法と免疫強化により良性化した例である。この結果、患者の肛門の機能は失われずにQOLは良好に保たれた。修飾米ぬかアラビノキシランによる免疫強化は今後とも重要な意味を持つと思われるので継続して摂取するよう勧める。尚、患者自身の闘病手記が当院宛に送られて来たので添付する。