1996年1月、上部結腸がんの手術を行った。結腸がんの進行状況から転移の可能性が危惧され、術後、化学療法を行っていたが同年9月頃から肝腫瘍マーカーのAFPが上昇し始め、11月に肝臓への転移が確認された。1997年4月、肝がん摘除手術を行った。1998年2月再び肝転移が認められ、同年7月再び摘除手術を行った。11月に入り、右葉部に新たな転移が確認されたが主治医より 「これ以上の手術は不可能」 と伝えられた。1999年1月より肝動脈からの抗がん剤の注入を開始した。抗がん剤の副作用もあり、全身衰弱状態が続いていた。同年2月にTクリニックに来院した。当院ががん治療のベースとして採用している半断食により腸を整えた後、当院独自の食療法に加えて修飾米ぬかアラビノキシランを1日5g摂取した。摂取のローテーションは5日間連続摂取した後、2日間休みとした。
右葉部の腫瘍が徐々に縮小し、平成11年4月頃から急に石灰化が進んだ。CTおよびエコーを用いて検査をした結果、がんは退縮し、石灰化している事が確認された。5月現在、腫瘍マーカーCEAは1.2と正常である。5月に入って急速に体力が回復しており、全身状態は良好である。
結腸がんからの肝転移で3回手術を行った後、さらに転移が確認され、手術が不可能となった状態から修飾米ぬかアラビノキシランを摂取してもらった。約2ヶ月間の治療で急速に腫瘍が退縮した。これは修飾米ぬかアラビノキシランの免疫強化作用によるものと考える。今後更に修飾米ぬかアラビノキシランの摂取を継続し、再発に備える。