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No.064期肝細胞がん患者(78歳男性)が、修飾米ぬかアラビノキシランを摂取した症例

患者基本情報

疾病:
  • 肝がん・肝硬変・肝炎
  • 年齢:78歳
  • 性別:男性

病歴と治療歴

肝細胞がん、輸血後C型肝炎、肝硬変はなし。2010年に前診断、強化リンパ球療法を6回受ける。AFP値は安定していたが2012年になり急上昇し、肝臓にラジオ波治療4回、リニアック照射を10回受ける。AFPの上昇が続き(697→809)ネクサバールによる化学療法をすすめられる。2012年Aクリニック初診、CTおよびPET-CT像では、肝門部に腫瘍影、大動脈弓下にリンパ節転移(2㎝大)。両側胸膜、左肺低部に陳旧姓結核性変化あり。

修飾米ぬかアラビノキシランの摂取により感じた変化

毎食後に修飾米ぬかアラビノキシラン(MGN-3)を3gずつとKM900を朝と夕食後に1粒摂取した。また、担当医師によるカウンセリングでは、生活全般について免疫力が亢進するように誘導し、現実の生活が病気を治す良い方向に向かっている事を確信させるように努めた。またカウンセリングは患者だけでなく、家族のケアも重視した。

約4カ月の治療でAFP値は復旧し、なお低下傾向を示した。血中AFP値の変化は、2012年1月の時点で697.3、以降2月809.8、3月1828.8、治療開始後4月1524.2、5月879.3、6月710.3、7月570.3であった。

修飾米ぬかアラビノキシランの評価

修飾米ぬかアラビノキシラン(MGN-3 )については多くの治験例があり改めて取り上げる必要もないかと思われるが、長期にわたりNK活性を上昇させるので様々な治療に加えて効果をあげている。中でも、化学療法や放射線治療で痛めつけられた免疫機能の賦活化にはもってこいの為、ANK治療やP-53 またはCDC-6 遺伝子治療とともに使用している。修飾米ぬかアラビノキシランはNK細胞内の顆粒を増加させ、NK細胞の働きを効果的に促進させる。がん患者のNK細胞は、顆粒が少ないためがん細胞と遭遇しても顆粒を発射して殺すことができない。逆にがん細胞にリンパ球がやられる例もみられる。他のちからを借りずに単独でがん細胞に立ち向かうNK細胞の活性化は免疫力アップの根幹である。修飾米ぬかアラビノキシランによる免疫力増加とKM900による腫瘍障害効果の組み合わせがAFP値を著明に低下させるのに貢献したと思われるが、さらに心理療法もストレスを減じ、前向きな気持ちを引き出し、不安を希望と期待に変える意味で極めて役立っていると思われる。

Personalized Medicine Universe 第1巻/第1号[2012年1月]別冊

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